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ディズニー こころをつかむ9つの秘密

目次

私が読んだ本の紹介 21冊目

ディズニー こころをつかむ9つの秘密

渡邊 喜一郎 (著)
ダイヤモンド社
2013年5月17日




この本は、以前読んだ
『ヒーローのように働く7つの法則』の中で
オススメの書籍として紹介されていた1冊です。

『ヒーローのように働く7つの法則』
すごく面白くて勉強になる本でしたので、
「この著者が紹介するなら…」と思い、
手に取ってみました。。

そもそも、

「たくさん本を読みたいけど
 何から読めばいいかわからない」

と言うような状態に陥ったいたので、
誰でも紹介していただいた本なら片っ端から
読もうと思っていたのですが、、、

結論から言うと、
感動するほど有益な本でした。

もともとディズニーが好きだから
というようなこともあると思うのですが、

この本の著者、そしてオリエンタルランド、
ウォルト・ディズニーのマーケティングには
心の底から驚かされました。

「ディズニーランドがすごい」

ということは、誰もが
薄々感じていると思うのですが、
その理由を裏付けてくれるような
納得できるマーケティングでした。

私たちが想像もできないくらい
地道で徹底したマーケティングを
行ってきたんだなと感動しました。

直接取り入れることができなくても
筆者やディズニーのマーケティング精神は
知っておいて損はないはずです。




概要

Amazonの商品概要です。

■□準備期間2年の段階で「年間1000万人を集客しろ」というミッションのもと、
緻密かつ大胆なマーケティングを担当していた著者の初の著書□■

今や日本で知らない人はいないといっても過言ではない「東京ディズニーランド」。
しかし、30年前、その知名度はわずか2割でした。

準備期間の2年間にしたこと、開業から2年目に1000万人達成するまでの期間に挑戦したこと、
マスコミを巻き込む方法、リピーターを増やすために何を行ったのか、
ホテル構想、そして点から面に広げるためにしたこと…

今まで語られることのなかったマーケティングの秘密が詰まっています。
たとえば、

Q・なぜ「東京ディズニーランド駅ではないのか?
Q・なぜ開業当時の入場料は3500円だったのか?
Q・なぜリピーターは増えていったのか?

という問いの中にも、いかにディズニーがマーケティング、ブランディングを重視してきたか、という答えがあります。
「ディズニーだから」、「アメリカで成功していたから」達成したのではなく、
そこには日本ならではのマーケティング手法があったのです。

ディズニー好き、ビジネスのしかたに興味がある方はもちろん、
人を集めたい、ファンをつくりたい、リピーターを増やしたい、という方にも必ず参考になる一冊。

そうじにも、ホスピタリティにもつながる、原点としてのマーケティングがここにあります。

■内容■
第1章 なぜ、夢の国なのか 〈存在理由にこだわれ〉
第2章 なぜ、人を感動させるのか 〈クオリティを徹底的にコントロールせよ〉
第3章 なぜ、初年度に993万人も集客できたのか 〈ロジックとアイデアを掛けあわせろ〉
第4章 なぜ、これほどリピーターが多いのか 〈人の気持ちをくすぐれ〉
第5章 なぜ、飽きられないのか 〈ブランドを管理せよ〉
第6章 なぜ、マスコミに取り上げられるのか 〈メディアの気持ちを考えよ〉
第7章 なぜ、3000円のポップコーンが売れるのか 〈利益を先に追求するな〉
第8章 なぜ、次々にアイデアが出るのか 〈常識の枠を取り払え〉
第9章 なぜ、ホテルを作ったのか 〈相乗効果を狙え〉





まず、
この本の冒頭にも書かれていることですが、

ディズニーの成功の秘訣は
「これでもか、これでもか」

お客様が求めている以上に
サービスを提供する。

お客様の期待を良い意味で裏切る
マーケティングとサービス提供で
日本にディズニーを“輸入”し、

世界的にみても大成功を
収めることができたのです。

このマーケティングは、
ディズニーだけでなく全ての
サービスで通用するもので、

参考になる行動や考え方が
惜しみなく紹介されていました。

例えば
第4章のリピーターが多い秘訣の章では、
リピーター獲得の8つのキーワードとして



「サムシング・ハプン」
いつ行っても何かが変わっている

「心をくすぐる」
お客様すべてがVIPになれる

「アニバーサリー」
誕生日などの記念日を祝ってもらえる

「パーソナライズ」
キャラクターごとのファングループで優越感

「都市伝説」
隠れミッキーなどが噂で広がる

「地方都市」
首都圏以外の地方都市で地道なPR活動

「リサーチ」
常に改善点を洗い出す

「イベント」
各季節で焼き回しのない新しいイベント



などが詳しく紹介されていましたが、
私が今まで会社で受けたマーケティングの研修や、
外部のセミナー、マーケティングの著名な書籍でも
繰り返し紹介されているとても大事なテクニックです。

その点、ディズニーは、
「お客様を掴んで離さない」
とてもクオリティの高い効率的な
マーケティングを実践しているのだなと、
心の底から感動しました。

この本では、ディズニーの裏の顔、
夢の国の裏側を上手く隠しながら
ディズニーのマーケティングをわかりやすく
丁寧に紹介しています。

たとえディズニーの大ファンであっても、
その夢を壊すことなくディズニーをより深く
知ることができるでしょう。

ディズニーが好き・嫌いに関係なく、
お客様を喜ばせるためのマーケティングをしたいのなら
読んでおいて損はない、とても良い本でした。







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