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世界の税率が高い国TOP10!税率が高いと国民幸福度が上がる?

給料の手取りが低くてがっかりする
消費税増税で気が重い
ガソリンやタバコ、アルコールの関税が高い

このように税金に関する悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。

しかし、世界には日本よりも所得税や消費税が高い国があります。果たして世界で一番税金が高い国はどれだけの金額を支払っているのでしょうか。そして国民たちは高い税金に対して不満などはないのでしょうか。

今回は世界の税金が高い国ランキングTOP10を紹介します。各国の税金に加えて、税金が高い国は一体どんなサポートがあるのかも併せて紹介していきます。

そして後半では、税金の高さと国民の幸福度についても分析してみました。日本では「税金が高い=悪いこと」という認識があるかもしれませんが、せかいでも同じなのでしょうか。

それでは税金の高い国ランキングから発表します。
なお、ランキング順位は、所得税の最高税率、課税対象となる所得金額、消費税・相続税などその他の税率を比較して算出されています。





目次

10位 アイルランド

最大所得税率:48%(年収450万円以上)

アイルランドでは、年収450万円以上になんと48%もの所得税がかかります!日本の最高税率45%が、年収4000万円以上の人にかかると考えると、驚きの差があります。

また、消費税23%となんと日本の2、3倍も高い税率がかかります。

しかし、アイルランドでは、食料品には消費税がかからず、子供の衣料品や絵本等も非課税です。さらに、国民皆保険が実現されており、公的医療が充実しているなど、国民からは大きな不満はないそうです。また、法人税に関しては12.5%と低め(日本は29,97%)に設定されており、世界的な大企業がタックスヘイブンとしてアイルランドを選ぶことも多いようです。




9位 フィンランド

最大所得税率:49.2%(年収967%以上)

フィンランドは高福祉・高負担の典型のような国です。

所得税の最高税率49.2%、消費税23%(品物による)と税負担が重いように感じますが、その分の充実した福祉制度があります。

フィンランドでは、子供の教育費や医療費がかなり安く設定されており、とくに教育制度は世界的にも優れています。小中学校では語学教育が盛んで、4か国語を操れるフィンランド人も珍しくないとか。また、大学はすべて国立で、学費も無料です。そのせいもあってか、大学進学率は世界第2位の87%!

ちなみに、日本の大学進学率は60%弱なので、その高さがわかりますね。




8位 イギリス

最大所得税率:50%(年収2600万円以上)

イギリスの所得税は、高所得者に対して最大50%と高いですが、年収約150万円以下の人には、所得税がかかりません。

税金で、福祉や医療のサービスを実施しています。特にイギリスに医療制度は高く評価されていて、なんど国民保険サービスには、国家予算の25%が投じられています。その結果、国民は、自己負担なし、つまり無料で医療サービスを受けられるのです。




7位 日本

最大所得税率:45%(年収4000万円以上)

税金が高い国ランキングの第7位にランクインしたのは、なんと日本でした。

2019年10月からの消費税増税を控えて、税負担が苦しいと感じている方もいるかもしれませんが、世界的にみても税金は高いといえるようですね。

日本に住んでいると忘れがちですが、医療の多くの分野で世界トップレベルの技術を誇ります。こうしたサービスを自己負担3割で享受できる制度や高額療養費制度などの給付金制度がある点は、世界からみても恵まれているといえるかもしれませんね。

ただ、逆に医療費が大きくなりすぎて、今の高い税金でも賄いきれなくなってきている点は問題視されています。




6位 オーストリア

最大所得税率:50%(年収826万円以上)

オーストリアでは、最高所得税率が50%に設定されており、法人税は25%、入場券や宿泊費は13%、消費税が20%(食料品などに、軽減税率あり)など、多くの税金が平均的に高い水準となっています。

オーストリアは人口が800万人しかおらず、これは大阪の人口とほぼ同じです。国民の少なさから税率は高くせざるを得ないという状況があるようです。




5位 ベルギー

最大所得税率:50%(年収475万円以上)

ベルギーは、年収475万円で、最大所得税率の50%が適用となります。

実際にベルギーの人が受け取る給料には、所得税と社会保障費(年金・雇用保険)が含まれているため、実際の手取り額は月給から40%も引かれてしまいます。

ベルギーの税金がこれほど高いのは、社会保障のためのほかに、テロ対策や難民の受け入れを行なっているからです。特に2016年、ベルギーの首都ブリュッセルでテロが起こって以来、国をあげて警備を厳重にしているようです。




4位 オランダ

最大所得税率:52%(年収825万円以上)

オランダは、所得税の非課税枠がなく、すべての労働者に所得税がかかります。(低所得者は、健康保険などの各種費用が払い戻しされる制度があります)

オランダの税金事情で特筆すべき点は、「刑務所の豪華さ」です。

オランダでは、刑務所に罪人を入れることは、罰ではなく、更生のためと考えられています。そのため、刑務所内には、雑誌が置いてあったり、ビリヤードなどの娯楽施設が充実していたりと檻の中とは思えない設備が整っています。

こうした施設を維持する費用としても、高い税金が必要なのだと考えられます。しかし最近では、受刑者不足で閉鎖に追い込まれる刑務所が多いとの情報も




3位 デンマーク

国民平均1人当たり所得税率:55.38%

高福祉高税率として知られる、北欧のデンマークは、1人当たり平均55%という税金を払っています。最高税率ではなく、国民一人当たりというから驚きですね。

デンマークの人口はわずか570万人(兵庫県の人口と同程度)しかいません。国民一人一人が税金を支払い助け合って暮らしているといえるでしょう。

もちろん、税率が高い分その福祉制度は大変充実したものです。

医療費は原則無料、出産費も無料、教育費も無料などなど言い出せばきりがないですが、高税率に見合った高福祉がデンマークの特徴です。




2位 スウェーデン

最大所得税率:56.6%

同じく北欧のスウェーデンも、高税率・高福祉に国として有名です。

所得税のほかに消費税も25%とかなりの高さです。

スウェーデンにも、医療費・教育費・出産費用無料という、デンマークと同じ制度もありますが、特に際立っているのは、介護制度です。

「コミューン」と呼ばれる、スウェーデンの基礎自治体が、高齢者の介護を徹底して行い、在宅で介護するのが基本です。そのせいもあってか、スウェーデンには、寝たきりの老人がほとんどいないそうですよ。




1位 アルバ

最大所得税率:58.95%

アルバは、カリブ海にある、オランダ王国を構成する人口10万人の小さな島です。オランダ王国を構成するといっても、高度な自治が認められていて、立場は構成国となっています。

最高税率が約60%!給料をもらっても手元に残るのは半分未満というからびっくりですね。

アルバは、カリビアン諸国の中では、最もお金持ちの人たちが暮らしていることでもしられており、オランダ式の教育システムやインフラ整備が整っています。

観光業が盛んで、カリブ海のラスベガスといわれています。






税金が高い国の国民は幸せ?

税金が高いと聞くと、マイナスのイメージを持ってしまいがちですが、税金が高い=不幸だとは、一概には言えないようです。

国連が発表した「世界幸福度ランキング2018」を見てみましょう。


第1位: フィンランド
第2位: ノルウェー
第3位: デンマーク
第4位: アイスランド
第5位: スイス
第6位: オランダ
第7位: カナダ
第8位: ニュージーランド
第9位: スウェーデン
第10位: オーストラリア
第11位: イスラエル
第12位: オーストリア
第13位: コスタリカ
第14位: アイルランド
第15位: ドイツ
第16位: ベルギー
第17位: ルクセンブルク
第18位: アメリカ合衆国
第19位: イギリス
第20位: アラブ首長国連邦


なんと、税金が高い国上位10ヶ国中、アルバと日本を除く8ヶ国がランクインする結果に!
税金が高いということは悪く思われがちですが、必ずしも不幸だということではないようです。むしろ生活が保障されている分、幸せだと感じる人も多くいるみたいですね。



ちなみに日本の幸福度ランキングは54位でした。

日本人は幸せかと聞かれて、なかなか100%幸せだといえない国民性がありますが、国民が自分の幸せをもっと実感できるようになると良いですね。

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