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新型コロナウイルスでやってはいけない5つのNG対策

新型コロナウイルスの
感染拡大が驚くほど進んでいます。

2日前の発表では
北海道全域で940人以上が
感染している可能性が出てきました。

この見解が示される前は
36名の感染者数だったかと思うのですが、
(36名でも国内でズバ抜けて多い)

それが突然、
940名という試算が
飛び出してきたのです。

恐ろしいことですが、
こういう時こそ冷静に情報を集め
対処するべきだと私は思います。

本日は、
新型コロナウイルスの対策として、
NGな行動を5つピックアップしました。

良かれと思ってやったことが
状況をさらに悪化させることもあり得ますので
どうぞ皆さんもご注意ください。






目次

NG1:「新型コロナかも……」と救急外来を受診する

「バスで隣の席が中国人だった。
 その後、なんか喉が痛くて咳が出る……
 新型コロナだったらどうしよう」

ここ数日、救急病院では、
「自分は感染したのではないか」と
半ばパニック状態になった人が
駆け込んでくるケースが多いそうです。


現状「新型コロナ」を迅速に検査する方法はない。

このため、
PCR(Polymerase Chain Reaction)検査という
「遺伝子を培養して増やしてから検査装置にかける」
という方法をとるしかありません。

一般の病院ではこの検査装置がないことも多く、
外部委託すると陽性・陰性の結果が出るまで
最低2日間はかかります。

そして、検査の結果、
陽性であることがわかっても、
「安静・栄養・水分・睡眠」といった
一般的な風邪と同じ対症療法しかないのです。

つまり「新型コロナかもしれない」と
近所の救急病院を受診しても、
上記のような説明をされて
無理やり帰らされることが多いんだとか。

しかも、
こうした受診者は深夜に病院に
やってくることが多そうで、

当直医も人間ですから
たとえば午後11時・午前1時・3時……のような
ペースで同じような症状を訴える患者がやってくれば、
午前3時頃にはぶっきらぼうな対応になることも

「職場には中国人客も多く、
 昨日から熱っぽい。
 新型コロナが心配」

と思うなら、
受診の前に保健所や病院に
電話を入れましょう。

「新型肺炎受け入れ指定病院」は
全国で急速に整備されつつありますが、
状態は流動的です。

ネットで公表された病院に押しかけても
すでに満床の恐れだってあります。

保健所や病院、
もしくは国が運営する救急安心センター(#7119)に
電話で相談をしましょう。






NG2:新型コロナ情報をSNSで拡散する

2003年のSARSコロナウイルス、
2009年の新型インフルエンザ、
2015年のMERSコロナウイルスと、
新型ウイルスは定期的に流行しています。

それ以前にも、
1918年の「スペイン風邪の世界的流行」のように
突然変異ウイルスによるパンデミックがありました。

近年は、
頻繁に流行しているように
感じるかもしれませんが、

これは、


 遺伝子解析技術の進歩に伴い、
 新型ウイルスが発見されやすくなった

ということも背景にあります。

以前なら、医師が
「今年の風邪は重い人が多いなぁ」
と診断していた現象が

「新型○○ウイルスの流行」
と確定診断できるようになったということです。

今回の新型コロナは、
「SNS」という社会環境が
整っているという意味で、

SARSコロナやMERSコロナのような
過去の事例とは明らかに違います。

テレビで繰り返し報道される
「武漢市の病院にあふれる民衆」
「防護服を着て治療にあたる医師」に加えて、

ネットを検索すると
「武漢市の病院で病院廊下に放置されている遺体」
のようなショッキングな写真がありますよね。

さらに、Twitterなどでは
「中国がバイオ兵器として開発したウイルスだ」
「武漢市では実は10万人が感染している」
「中国共産党政府が必死に隠蔽いんぺい」といった、
真偽不明の情報であふれています。

「中国の友人から聞いた話」
としてそれらしく書かれているケースもあります。

その人が過去にどんなTweetをしているか
確認してみるといいでしょう。



たとえば2011年の福島第一原発事故では、
「東日本は人間が住めなくなる」
「放射線障害で○○人死んだ」
といったデマが流れていました。

今回の新型コロナでも、
過去にそうした情報を発信していた人が、
真偽不明の情報を書いていることが多いのです。

「福島産の桃を食べて白血病になった人がいる」

といったような無責任なデマは、
その後の復興を妨げました。

同様の過ちを繰り返してはいけません。



デマを最初に書き込んだ人は
「名誉毀損きそん罪」
「業務妨害罪」などの罪に
問われる可能性だってあります。

それだけではなく、
デマを拡散した人も損害賠償請求の
対象となる恐れがあります。

一般人は真偽不明の情報の拡散に
手を出さないほうが無難です。






NG3:「N95タイプ」のマスクを買いに走る

今回の新型コロナ騒動でマスクが爆発的に売れています。

なかでも「N95マスク」といった
高性能なタイプは品薄状態が続いていて、
オークションサイトなどで驚くような
高値で転売もされています。

N95マスクとは、

「細菌や花粉など直径0.3μm以上の微粒子を
 95%以上捕集できる」

という性能を持ちますが、
コロナウイルスは0.1μm程度の大きさなので、
捕集効果は不十分と言えるでしょう。



医療従事者はこのN95マスクを利用しますが、
装着するとかなり息苦しいらしいです。

マスクに慣れていない一般人が
N95マスクを1日中装着することは
困難とも言えるでしょう。

もちろん苦しくなってマスクをずらせば
マスクの意味がなくなってしまいます。

なので、マスクは廉価品でいいので、
清潔なものを毎日交換するのが良いです。

「安いマスクだったら、
 0.1μmのウイルスには効果がないのでは?」

と思うかもしれませんが、
ウイルスを含んだ唾液や鼻水といった
飛散物をブロックするには十分なのです。

また、
鼻や喉の粘膜への保湿効果があるので、
ウイルスの侵入しにくい健康体の
保持に有効なのです。






NG4:除菌グッズ・サプリ・○○水などをネットで購入する

新しい病気が大々的に報道されると、
必ず「○○病に有効」とうたう
ヘルスケア用品が登場しますよね。

今回に関しても
「新型コロナウイルスを99.9%除菌するスプレー」
といった商品が存在する。

しかし添付文書を細かく読むと、
スプレーの原液にウイルスを浸して
実験したデータだというのです。

空間にスプレーした状態で
同レベルの殺菌効果があるとは思えません(笑)

その他、
「5枚1500円のマスク」
「コロナウイルスに有効な乳酸菌飲料」
のような商品がネット通販にたくさんあります。

いずれも薬局や大手ドラッグストアで
取り扱いのないような商品は、
効果が疑わしくお勧めしません。






NG5:中国人を排除する

新型コロナの発生地が中国ということから、
SNSでは、「中国人は強制送還せよ」
「強制隔離しろ」「中国人観光客を入国させるな」
といった意見があります

しかしコロナウイルス属は
人獣共通感染症です。

人の移動は制限できても、
渡り鳥などの飛来は制限できません。

また中国製農産物への
ウイルス検査だって困難です。






まとめ

今のところ、
新型コロナへの有効性が証明されている
抗ウイルス薬やワクチンはありません。

また、
インフルエンザウイルスのような
「迅速検査キット」もありません。

このため有効なのは、
風邪と同じ一般的な対策です。

手洗い、うがい
マスクの着用
不要の外出を避ける
十分な栄養と睡眠をとる

こうした「基本の対策」を
徹底するのが一番です。

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