おはようございます
Raspberry Pi 航海日誌 1日目
予備知識と部品集め
今回はラズパイを触るにあたっての予備知識と初期導入に必要なものリスト、
そして実際に私が準備したものをご紹介しようと思います。
イギリスのラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)によって開発、発売されたシングルボードコンピュータ。
学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図しているが、IoTが隆盛した2010年代後半以降は、安価に入手できるIoT機器として趣味や業務に広く用いられている。
ハードウェアは、エイコーン社「BBC Micro(1981年)」が開発したARMプロセッサを搭載。
内蔵ハードディスクやソリッドステートドライブを搭載しない代わりに、SDカード又はmicroSDカードを起動および長期保存用のストレージに利用する。
・クレジットカードサイズの"Raspberry Pi"シリーズ
model | Pi Model B+ | Pi2 Model B | Pi3 Model B | Pi3 Model B+ |
---|---|---|---|---|
発売 | 2014/7 | 2015/2 | 2016/3 | 2018/3 |
値段 | $25 | $35 | $35 | $35 |
メモリー | 512MB | 1GB | 1GB | 1GB |
CPU | 700MHz | 4コア900MHz | 4コア 1.2GHz(64bit) | 4コア 1.4GHz(64bit) |
USBポート | 4 | 4 | 4 | 4 |
有線LAN | あり | あり | あり | あり |
無線LAN | 無し | 無し | あり 2.4Ghz | あり 2.4+5Ghz |
Bluetooth | 無し | 無し | あり Bluetooth4.1 | あり Bluetooth4.2 |
GPIO | 40pin | 40pin | 40pin | 40pin + PoE |
ストレージ | microSD | microSD | microSD | microSD |
・フリスクサイズの"Raspberry Pi ZERO"シリーズ
model | Pi Zero | Pi Zero W | Pi Zero WH |
---|---|---|---|
発売 | 2015/12 | 2017/2 | 2018/1 |
値段 | $5 | $10 | $14 |
メモリー | 512MB | 512MB | 512MB |
CPU | 1GHz | 1GHz | 1GHz |
USBポート | 1(micro) | 1(micro) | 1(micro) |
有線LAN | 無し | 無し | 無し |
無線LAN | 無し | あり 2.4Ghz | あり 2.4Ghz |
Bluetooth | 無し | あり Bluetooth4.1 | あり Bluetooth4.1 |
GPIO | 40pin | 40pin | 40pin ピンヘッダ付き |
ストレージ | microSD | microSD | microSD |
また、Raspberry Piには日本製、RS製、element14製があり、性能は同じなのですが製造国、部品の色などに若干の違いがあります。
違い | 日本製 | RS製 | element14製 |
---|---|---|---|
製造国 | 日本 | イギリス | 中国 |
技適マーク | 基盤に印刷 | 箱に印刷 | 箱にシール |
GPIO端子の色 | 銀色 | 銀色 | 金色 |
日本の法律では、特定の電波を発する機器を日本国内で使用するには「技術基準適合証明(電波法第38条の6)」を取得する必要があり、適合したものには「技適マーク」が表示されます
Raspberry PiでWi-FiやBluetoothを使う場合、"特定の電波を発する機器"に当たりこの法律が適用されてしまいます。
Raspberry Piを購入する際は基盤や元箱に技適マークが印刷されているか確認が必要です。
実際に最新モデルの3B+の発売は2018年3月14日ですが、日本で技術適合を受けたのは2018年5月17日となっており、
5月17日以前に製造されたものには技適マークが印刷されておりません。
技適マークが無い機器でWi-FiやBluetoothを使ってしまうと、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処されてしまいます。
ラズベリーパイを使い始めるためには周辺機器を準備する必要があります。
しかしラズベリーパイ自体がとても安価なため、初期導入費用を最小限に抑えたいと考える人も多いかと思います。
そのため、「必須」な物と「あればいい程度」の物、そしておおまかな予算を紹介しようかと思います。
予算 : 5,000円〜6,000円 (日本での実売価格)
ラズパイを始めるためにはラズパイ本体が必要です。
Amazonや各正規代理店のオンラインストア、家電量販店で販売しています。
私は秋葉原の"千石電商"という電子部品を扱っているお店で入手しました。
予算 : 1,000円〜2,000円
ラズパイに電力供給するために必要です。
スマホ用のmicroUSB端子の電源ケーブルを持っている場合流用できるのでは、と思う方もいるかと思いますが一般的なスマホ用電源の出力は5V 1A~1.5Aなのに対して、ラズパイでは5V 3A以上が推奨されています。
出力が足りないと高負荷じに電源が落ちてしまうことがあるので、ラズパイ対応の電源ケーブルを準備する必要があります。
予算 : 1,000円〜3,000円
ラズパイにはHDDもSSDもありません。
そのため写真や音楽などのデータ以前にラズパイのオペレーティングシステムを保存するストレージとしてmicroSDが必要です。
値段に差が出てくるのがスピードクラスと容量なのですが、スピードクラスはCLASS10以上が推奨されています。
容量はどのような使い方をするかによりますが、8GBあれば最低限の使用はできます。
これは手持ちのmicroSDでも補えることができると思います。
予算 : 500円〜3,000円
ラズパイ本体は緑色の基盤むき出しの状態です。
ケースなしで使用することも可能ですがケースがあれば埃をかぶったり基盤に傷がつくのを防いでくれます。
プラスチックで囲むだけの簡易的なものから、放熱性を考えた金属製のもの、冷却用のファンがついてるものなど様々なバリエーションがあります。
精神衛生上、買っておいたほうがいいかと思います。
予算 : 1,000円〜20,000円
ラズパイの操作に必要。
有線キーボード(USBケーブル)と無線キーボード(Bluetooth)がありますがラズパイの初期設定が完了するまでBluetoothは使えないので、有線キーボードがいいと思います。
既に家にある方が多いかと思うので買う必要はないかもしれません。
予算 : 500円〜3,000円
ラズパイの操作を簡単にするために必要
ラズパイはキーボードのみで全ての操作ができますが、マウスがあれば便利な操作もあります。
マウスはあれば便利程度の必要性かもしれません。
こちらも家にあればそれをそのまま使うことができます。
予算 : 3,000円〜
ラズパイの画面を映すためのディスプレイです。
ラズパイにはHDMI端子があるので、家にあるテレビなどをディスプレイとして使えると思います。
ラズパイ専用のディスプレイが欲しい方はスマホサイズのラズパイ用タッチスクリーンが3,000円から売っていました。
予算 : 500円〜1,000円
ラズパイとディスプレイを繋ぐために必要です。
ブルーレイレコーダーやテレビゲームなどもHDMIケーブルでテレビに繋がれていると思うのでそれを流用することもできます。
予算 : 100円〜500円
ケースに付属してくる場合もありますが、デフォルトのラズパイには熱対策がありません。
夏にエアコンを使ってない部屋でラズパイを使ってしまうとCPUの温度が80℃を超えることがあるようです。
ヒートシンクを貼るだけでは-2℃ほどの効果しかないのですが、無いよりマシ。
とても安価ですし貼るだけ貼っておいたほうがいいと思います。
以上がラズパイを始めるために必要なものです。
これら以外にもラズパイ専用のカメラモジュールやLEDなど電子部品がありますが、どのような使い方をするかに依りますし私は購入していないのでご紹介ができません。
ラズパイ本体だけなら5,000円程度で買えるのですが、それが初めてのラズパイなら周辺機器を含めて10,000円くらいの予算を持っておいたほうがいいかと思います。
私が秋葉原を駆け回って集めた商品はこちらです
左上から順に
element14製 Pi Desktop
ヒートシンク
NOOBS書き込み済みmicroSD 8GB
RS製 Raspberry Pi 3 Model B+
microUSB電源コード
有線キーボード
写真にはありませんが、Amazonで128GBのSSD(mSATA)
少し補足説明すると、
Pi DesktopはRaspberry Piのデスクトップコンピュータ化キットです。
後日番外編としてデスクトップ化のメリットとセットアップをご紹介する予定です。
有線キーボードは、最初は中古でいいからとにかく安くと考えて秋葉原で探し回っていたのですが、
ツクモで試しに触ったキーボードに一目惚れしてしまい衝動買いをしてしまいました。
追記
追加で冷却ファンも調達しました。
後日ファンのインストールを紹介します。
追記
追加でもう1機Raspberry Pi 3 Model B+ を購入しました。
何をするかはお楽しみ。
以上、1日目は 予備知識と部品集め でした。
航海日誌2日目 : 開封と各部名称、組み立て
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